マイクロソフトワードで納品されてくる翻訳物をチェックしていると、時々、校正・スペルチェックが正しく掛からないものがあります。また、お客様から送付されてきたワード原稿ファイルに上書き翻訳していった場合にも、同じ経験をしたことがあります。

校正チェックやスペルチェックを実行すると、ワードは「終了しました」と表示するのに、本文には間違いがある。また、エラーを示す波線が出てこない。

こういう時の対処法として、以下のふたつのいずれか、もしくは両方をやっています。

  1. Ctrl + A を押して文書全体を範囲指定し、校正言語を正しい言語に指定する。
  2. [オプション]→[文章校正]で「再チェック」ボタンを押す。 (Word2007の場合)

1. 校正言語を正しく設定する

多くの場合、校正言語設定を意識することなく翻訳やチェックが行えてしまうので、知らない方が多いかもしれませんね。この機能の位置付けからすると、翻訳時に必ず正しく設定し、チェック時にも必ず設定を確認してからチェックを掛けるという性質のものだと思います。

原稿ファイルへ上書きして翻訳する場合、原稿ファイルに設定された校正言語設定がそのまま引き継がれている場合があり、正しく校正・スペルチェックが掛からないことがあります。また、PDFファイルをワードファイルに変換したり、コピペした場合によく見られるのは、校正言語が全く関係のないものになっているケースです。いずれのケースでも、意図的に校正言語を正しい言語へ設定する必要があります。

この校正言語の設定は、対象文をコピーして新規文書へペーストしても変更されず、設定もコピーされますので注意が必要です。

[設定手順] (Word2007の場合)

  1. Ctrl + A を押し、文書全体を範囲指定します。(任意の範囲だけ設定するという方法もできます)
  2. 画面下のステータスバー部にある校正言語をクリックして、正しい言語へ変更します。%e6%a0%a1%e6%ad%a3%e8%a8%80%e8%aa%9eこの時、「スペルチェックと文章校正を行わない」にレ点が入っていたら外しましょう。

2. 無視されたエラーをリセットする

校正・スペルチェックでエラー検出されると、対処を求めるダイアログボックスが出てきますが、そこで「無視」されたものはその後のチェックでエラーとして検出されません。この「無視されたエラー」をリセットして検出されるようにします。

[設定手順] (Word2007の場合)

  1. [オプション]→[文章校正]を選択する。
  2. 「再チェック」ボタンを押す。
    %e5%86%8d%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%83%e3%82%af