世の中には親切な方がいらして、専門用語の辞書をネットで公開してくださったりしています。たとえば、

英和医学用語集 (かなり古いですが新しいのにアクセスできない(;´・ω・)

とか

英語-日本語電気専門用語辞書

とか

これをそのまま検索してもいいのですが、Excelに読み込んで、ちょいと小細工すると、使用範囲が広がるのです。たとえば、私の場合はTradosで使える辞書に変換してます。

まず、1つ目の英和医学用語集です。

ex-1

こちらは次のように、英語と日本語が半角スラッシュで区切られています。
<英語>/<日本語>

この場合はまず全文をコピーして、Excelに貼り付けます([貼り付け先のオプション]で[貼り付け先の書式に合わせる]を使うと楽です)

ex1

次に、A列全体を選択し、[データ]タブの[区切り位置]を選択します。区切り位置指定ウィザードが表示されたら、[次へ]をクリックし、2番目の画面で[区切り位置]の[その他]チェックボックスをオンにして、その右側のテキストボックスに「/」を入力します。

ex2

[完了]を選択すると、スラッシュの位置で英語と日本語に分かれます(A1の幅を広げてあります)

ex3

さて、2つめ、英語-日本語電気専門用語辞書はちょっと複雑です。

ex3-5

データを貼り付けるところまでは同じです。「A(1913, 6.280%)」などの見出しや「トップに戻る…」リンクがところどころ入ってますので、これらいらないものを処理して、英和データだけにします(この方法を知りたかったらお知らせください。次回のネタにします…w)

ex4

これを英語と日本語だけにするには、左端の通し番号と区切りに使われている「==>」が邪魔ですね。

まず、通し番号を取り除きます。貼り付けたデータをよく見てみると、番号の後に半角スペースが1個入っていることがわかります。Excelの関数を使って、1個目の半角スペースを探し、その後ろのデータだけを抜き出しましょう。

A1「1. A battery ==> A電池」の右側、B1に次の式を入力します。

=MID(A1,FIND(” “,A1)+1,10000)

MID(文字列, 開始位置, 文字数)は「“文字列”の“開始位置”から“文字数”個の文字を取得する」関数です。“開始位置”に入っているFIND(検索文字列, 対象, [開始位置])は「“検索文字列”から“対象”を探してその位置を返す」関数です(“開始位置”は省略できるのでここでも省略。詳細は上のリンクで)。つまり、上の式は「A1に入っている文字列から半角スペース(” “)を探して、その次の文字から10000文字抜き出してね」という意味です。

ex5

これを実行すると、こうなります(A1の幅を広げてあります)

ex6

関数式がちゃんと動くとわかったので、B2以下にもこの式をコピーします。

ex7

これで先ほどの方法を使って、このデータを「==>」の位置で区切ればいいじゃん…とそうはいきません。B列に入っているのはA列の通し番号を取ったデータではなく、そういうデータを表示するための関数式だからです。B列にはその関数式の結果が表示されているに過ぎません。

下の赤枠の中を見てください。B列の正体はこれです。この結果だけをコピーするには[形式を指定して貼り付け]機能を使います。

ex8

方法はいくつかありますが、B列全体を選択し、Ctrl+Cでコピー、そのままB列の上を右クリックして、[貼り付けのオプション]の下にあるアイコンの左から2つめを選択します。これは式の結果の「値」だけを貼り付けるという機能です。その他、式だけを貼り付けたり、表の縦横を入れ替えたりすることもできるので、「形式を選択して貼り付け」機能は覚えておくと便利です。

ex9

B列の見た目は変わりませんが、数式バーを見ると、式が値に変わっているのがわかります(下図の赤枠の中)。

ex10

さて、用語集まであと一歩。

英語と日本語は「△==>△」(△は半角スペース)で区切られているので、先ほど医療用語のところで説明した[区切り位置]機能を使って「=」で区切り、最後に日本語の方に残った「=>△」を検索置換で取っちゃえばいいのですが、そうすると、英語エントリの末尾に半角スペースが残りますし、万が一、「==>」よりも左側、英語の中に「=」が含まれていると困るので、「△==>△」を何かの記号1個で置き換え、これを区切り文字に指定して英語と日本語に分けます。

ex11

ここでは、「◆」を使ってます。「◆」を区切り文字に指定して区切った結果はこうなります。

ex12

これでA列全体を削除して、煮るなり焼くなり好きなように。私は、このあと、A列にEnglish、B列にJapaneseという見出しを付けて、Multiterm Convertで変換して、Multiterm辞書に読み込ませ、Tradosで使うことが多いです。

MIDやFINDなど文字列操作関数は知っておくと便利です。

たとえば、テキストファイルで支給されたデータをExcelにコピペして加工したり、アルファベットで書かれた文字列をすべて大文字にするとか、小文字にするとか、また全部大文字で書かれたものの先頭だけを大文字のまま残して、あとは小文字にするとかいろいろできます。

お試しください。

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